日焼けして傷んだフローリングの補修をキレイに仕上げるコツ
色褪せて傷んだ床の補修は、コーティングと同時に行うことで綺麗に仕上がります。
南側に面したリビングルームの窓際などでよく見かける床の色褪せですが、床補修を行う際にワックスや汚れのクリーニングを行う必要があります。合わせてコーティングを行うことで綺麗に仕上がり、お手入れが楽になります。
リビングルームの窓際の床は色褪せて劣化しやすい
お庭やバルコニーに面した日当たりの良いリビングルーム。大きな窓から太陽の光が降り注ぐ光景。私たちがあこがれる快適な住まいをイメージさせます。部屋の中が明るく、冬でもポカポカと温かく気持ちのよいお部屋の代表です。
しかし、床をキレイに保つという意味では、良いことばかりではありません。
日当たりが良い分、紫外線で日焼けし色褪せてしまうことが多くなります。
また、うっかり開けておいた窓から、雨水が入りこみ床を濡らしてしまうこともありますよね。湿った床に太陽の光が降り注ぐことで傷みが進み、板の表面がささくれだったようになることもあります。
洗濯物を干したり植物のお手入れなど、屋外への出入りの機会が多いのもこの種の窓の特徴で、外からの汚れを持ち込みやすく床材の劣化を加速します。
この様な症状になってしまった床が気になっているけれど、何か良い方法が無いものか?
ライフプラスは、そんな床の悩みを数多く解決してきましたので、ご紹介したいと思います。
まずは、クリーニング、そして床補修
床の補修にも色々な種類がありますが、私達はこのようなケースを「掃き出し窓」部分の補修といっています。
下端が床と同じ高さになっていて、庭やバルコニーに接したリビングルームなどに設けられ、出入りができる大きさの窓は、室内のごみを外部に掃き出すための窓であることから「掃き出し窓」と言われています。
「掃き出し窓」部の床の色褪せは、床の塗装補修を行うことで美観を取り戻すことが出来るのですが、綺麗に仕上げるためには補修前後の作業が重要になります。
前段でご説明したように、「掃き出し窓」部の床は、色褪せ と 汚れ によって変色しています。塗装する時は、色褪せていない部分の色合いを基に行うのですが、単純に塗装してしまうと汚れたままの床の色に合わせてしまうことになります。床をクリーニングしてみたら色合いがずれてしまったというような事が起こってしまうのです。
このようなことが起きないように、塗装が必要な場所の周囲を広くクリーニングし、フローリング本来の色合いを基にして塗装補修を行うことが大切です。
床補修とコーティング
床の補修は、その状態に合わせて行うので一様ではありませんが、大まかな手順は、①床表面の状態を整える、(②塗装後に床の模様を描く)、③日焼けして色褪せた部分を塗装する、の3段階の作業です。
注:床の模様な残っている状態の場合や模様の無い床の場合は、②の手順は有りません。
そして、①の前に床のクリーニング、③の後にコーティングという作業を行うことによってフローリングをキレイに仕上げることが出来ます。
中古マンションのリノベーション物件での作業から、実際の画像を使ってご説明します。
まず、下の画像にあるように「掃出し窓」の近くから床クリーニングを行います。剥離されたワックスとともに汚れが除去されていく様子です。これだけの汚れが付着していることもありますので、清潔に仕上げるためにもクリーニングは、必須ですね。傷んだ床の様子も確認してもらえると思います。
更にクリーニングの領域を拡大して行き、色褪せしていないところまで範囲を広げていきます。汚れが取れた床本来の色合いが確認できます。この領域が色合わせの基準になります。
この状態までクリーニングを行ったところで、①傷んでいる床の表面を整え、(②塗装後に床の模様を描く)、③色褪せした窓に近い部分から部屋の中程まで自然に仕上がるように塗装を行い、ことで補修が完了します。
床補修が終了したあとの状態は、補修箇所への色付け、模様の絵付け、などにより微妙な光沢ムラがあります。下の画像は、部屋全体の汚れを落とした上で補修面を含めてコーティング(フロアシールドSK)したものです。また、補修した面を耐久性のある膜で保護する、そして綺麗な状態を長く保つためにもコーティングが有効です。
それでは、床板の表面に亀裂が入るまでに痛みの進んだ床補修の手順をご案内しましょう。
ここまでの状態になってしまった場合、①床表面の状態を整える、という手順に手間をかける必要があります。亀裂の入ってしまった床表面の場合はパテで埋めて平坦な面を作ります。亀裂のある床は、床材が出荷時に持っている表面の被膜が無くなり木材がむき出しの状態ですから、水を弾くという機能が全くありません。この上からコーティングを施工しても床材が吸い込んでしまうのです。
左の写真は、床の亀裂に透明な補修材を入れ硬化させている図になります。
ライフプラスでは、このような床の補修の場合、木目をなるべく自然に再現(残す)するために透明な補修材を使っています。通常のパテを使うと木目や模様が完全に見えなくなってしまいまうのです。
次の写真は、硬化した補修材をサンドペーパーで研磨している画像です。この作業は、表面を平坦にするのと同時に光沢が上がりすぎないように整える役目もあります。
ここまでの準備が終わったところで、床表面の状態を確認し必要に応じて、②木目や床の模様を描きます。次の手順は塗装になります。
塗装にも、何種類かの方法があります。
簡易的に済ませる場合は、床の色に合ったオイルステンを塗るという手法もあります。
簡易的と書きましたが、床の状態によっては、この方法でも十分に補修効果が上がりますし、安価に仕上げることが出来るのもメリットです。
今回ケースでは、吹き付け塗装を採用しました。傷んだ領域とその周囲の色合いを吹き付ける度合いで調整することが可能になります。
霧吹き上の塗料を塗布していきますから、往復させる回数やノズルとの距離などを工夫しながら濃淡をコントロール出来るのです。
極端に傷んだ領域と、傷んでいない領域、それ以外に中間的に傷んだ状態の床の部分まで幅広く塗装していきます。
仕上がりはこんな感じになりました。
補修(塗装処理)後にコーティングを施工し、床全体の光沢を整えてあります。
中古住宅・在宅向けのコーティング
今回ご紹介した例は、不動産会社さんのリノベーションの例です。
施工したコーティングメニューは、フロアシールドSK。
皆さんのお住まい、入居中の中古住宅・在宅での施工の場合も全く同じ段取りで行うことが出来ます。「掃出し窓」部の床の傷みでお悩みの時は、ライフプラスにご相談下さい。
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